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みんなもできるプチチャレンジ
 
まったくの未経験ながら、化粧品を扱う株式会社ラブラボを2005年7月に設立した芝本さん。初めて発売した製品「美肌一族」のシートマスクは、携帯コンテンツを利用した効果的なプロモーションを実施し、発売日に6万件以上の注文があった。現在は会社のスタッフも増え、開発に専念できるようになったという。今までにどんな壁を乗り越えてきたのだろうか。

人脈は財産。いろいろなときに助けられている

芝本さんは大学生の頃から、読者モデルとして女性ファッション誌などに登場していた。在学中からファッションライターとしても活動し始めるが、卒業後は商社に就職。しかし1年後に、お世話になった編集担当の人に声をかけられ、ファッションライターに戻ることになった。その頃培った人脈が、今でも大きな財産だという。

芝本「ライターの後は、ケータイの女性向けサイトgirlswalker.comでファッションサイトの立ち上げを担当しました。サイトのコンセプト決めなどはもちろん、スポンサー探しといった営業的なこともやっていました。そのときに、今までお仕事を一緒にしていた方達や、さまざまなブランドの知り合いに、助けてもったんです」

サイトが軌道に乗ると、今でこそビッグイベントとなった「神戸コレクション」の立ち上げに参画するなど、ファッションの分野で活躍の場を広げる。そんなとき、girlswalker.comで一緒に働いていた人から、「化粧品の会社をやらないか」と持ちかけられる。もう一人加えた3人で、化粧品企画販売ラブラボを設立することになった。

芝本「化粧品は好きでしたが、仕事としてやったことがなかったので、なにもわかりませんでした。知り合いもファッション関係ですから、聞ける人もいなかったんです。たとえば、製品を作ってくれる製造会社を探すために何十社も電話して、会ってくれるのは1〜2割程度。大変でしたが、断られると『せっかく売れる商品なのに! 断るなんてもったいない』なんて、変な自信を持っていました。今思えばエラそうですけど(笑)、そういう気持ちだったから辛くはなかったんです」

ブログやケータイ小説を使った新しいプロモーション

商品企画に賛同してくれる製造会社が見つかると、売るための戦略に入る。最低でも6万個からしか作れないため、売れなければ在庫が余ってしまう。

芝本 「口コミを狙って、インターネットでケータイ小説を始めることにしました。最初に作った製品のシートマスクにはキャラクターがいるのですが、そのキャラクターを登場させた小説です。また、今までの仕事のおかげで芸能人の方にも知り合いがいたので、使っていただいて、ブログに紹介してもらっていました。できたばかりの会社ですから、お金をかけずに効果的なプロモーションができるように工夫したんです」

次第に、インターネットで小説が話題になり、ブログを見た読者が「どこに売っているか」などを話題にするようになった。そうして迎えた発売日には、初日で約6万5000個の注文があった。

最初は携帯サイトでの注文だけだったが、徐々に店頭にも置くようになった。店頭で買ってくれた人に声をかけて、一緒にケータイで写真を撮ったこともある。社員同士でメールを送り合って、大喜びしていた。そんな「仕事を楽しむ姿勢」と「消費者よりの目線」が成功の秘訣だったのだろう。

商品が売れ始めると、買ってくれた顧客から、「いい商品だった」とお礼のメールをもらうこともあった。自分の目で確かめ、選び、仕入れた商品だから、その喜びもひとしおだ。

芝本「今は、商品開発に専念し、自分で他社の気になる製品を試したり、ブレンドしてアイデアを出しています。新製品のヘアケアシリーズは、私の大好きなバラの香りを使っていて、自分でも本当に愛着のあるものです。これからもずっと、消費者に近い目線で、大手にはできない製品作りをしていきたいと思っています」 

仕事の話をイキイキと話すようすから、一見すると苦労せず軌道に乗ったように思えてしまう。しかし、苦労を楽しみに変えられる芝本さんだからこそ、今の成功があるに違いない。

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