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FP(ファイナンシャルプランナー)として相談を受けると、気付くことがあります。それは、預金が安全だと思い込んでいる人が多いという点です。
確かに、通常の預金は銀行が破綻しても一定額(元本1000万円とその利息)までは守られるので、見た目の金額が減ることはありません。しかし、「お金の価値の変化」を考えると、預金が常に安全な商品だとは一概にいえなくなるのです。
お金の価値は下がった

例えば、モノの値段が上がると、その分だけお金の価値は減少します。いまから40年近く前、公務員の初任給は月3万円程度だったようですが、それが現在では約20万円になっています。単純に計算すれば、昔は1万円札1枚で約10日間過ごせたのが、現在では1日半しか生活できないわけです。それだけお金の価値が下がってしまったことになります。
それでも、利息が常に物価上昇を上回っているなら預金は目減りしませんが、低い率でしか利息がつかなかったとすると、いくら見た目の金額が減っていなくても、実質的には預金が目減りしていることになります。

預金は減っている
実は、つい最近もそんな事態が起きました。  
2008年2月の消費者物価指数は、前年同月比で1%の上昇を記録。一方、1年満期の定期預金金利は、多くの銀行が0.3〜0.5%の水準です。1年間の利息よりも商品価格の上げ幅のほうが大きい状態。値上げ幅が利息を上回った分だけ預金が目減りしたことになります。
預金以外の資産運用が必要
それに加えて、通常の円建ての預金は、為替レートの変動によっても相対的な価値が変動します。円の価値が下落する円安は、ある意味、預金が相対的に目減りしていると考えることもできます。  
つまり、預金は見た目には安全だといえますが、物価や為替の変動によって常に目に見えない値動きをしている商品だともいえます。だからこそ、資産の安全性を高めるためには、預金以外の商品(債券、株式、投資信託、外貨建て商品など)も組み合わせて、バランスのとれた運用を考えていくべきなのです。資産運用は、資産を守るためにも欠かせません。

早稲田大学法学部卒業後、大手証券会社、独立系FP会社を経てフリーに。資産運用や住宅ローンなどを中心テーマに、相談業務や原稿執筆、セミナー講師等に従事している。

URL: http://hissie.com 
「FPヒッシーのみるみるわかる住宅ローン」
http://blog.smatch.jp/hissie/ 

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